くすの木 2月号
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することで、子ども自身やご家庭とつながりを持ち、制度のはざまを地域の中で埋めていきます。私たちの考える“居場所”とは、自分の気持ちを素直に表現しても否定されない場所であり、自分の役割が実感できる場所です。こすもす村は、親子が困ったときに頼りになる、あたたかい場所でありたいと考えています。また、必要であれば私たちからご自宅に訪問することもあります。 その他にも、宿題や遊びができる放課後カフェ、教材のリユース、生活用品・食品等の宅配、生活の困り事の相談など活動はさまざま。決められた通りに実践するのではなく、子どもやご家庭の状況を充分に理解してそのニーズに合わせてさまざまな支援を行っています。 居場所を求めているのは子どもだけではありません。大人も社会とつながることで、孤立感や孤独感をやわらげることができます。親子の居場所が地域にあることで安心を感じてもらいたいと思っています。支援が必要だとわかっていても、どのような形で応援すればいいのか難しいこともあります。私たちは、個に応じた支援を見つけるために、本人と一緒に考えていきます。人の人生を背負うことはできませんが、縁あってこすもす村とつながった子どもに、何ができるかメンバー全員で知恵を出して、汗をかいて応援していきます。2【賛助会員募集】●企業・団体賛助会員〈NPO法人こすもす村 連絡先〉 〒848-0028 伊万里市脇田町223-1  HP:https://cosmos-mura.noor.jp…………10,000円/年(1口10,000円~)●個人賛助会員…………………3,000円/年 TEL:090-6423-3520〈インタビュー:伊万里・有田エリアくみかつスタッフ/文責:福地〉〜伊万里・有田エリアくみかつスタッフおすすめ〜NPO法人 こすもす村 代表 牧瀬 紀子さん1961年生まれ、伊万里市在住。公立病院を定年退職後、2020年に「NPO法人こすもす村」を発足。社会福祉士や障害福祉相談員、司法書士、市役所職員など様々なメンバーで、子どもの「やりたい」を応援する活動を行っている。子ども達の居場所づくり NPO法人こすもす村は、子どもの未来応援団として2020年5月に発足し、親子の安心・安全な居場所として「こすもすハウス」を伊万里市脇田町に開設しました。私は20数年、福祉の現場で相談業務に携わってきました。生きづらさを感じている相談者がいるにも関わらず、制度のはざまで手助けができないもどかしさを幾度となく経験してきました。年齢制限や対象条件が当てはまらず、行政のサービスを受けられない、そのはざまを誰かが埋めなければいけないとの思いから、第二の人生を考えたとき、社会とつながる、子どもの居場所を作りたいと思いました。 活動の根底にあるのは、20歳のときに保育士をしていた無認可保育園での経験です。障害のあるなしに関係なく、統合保育を実践していた園で、仲間と共に生きる子どもの姿がありました。そこで見たこと、学んだこと、感じたことが深く心に刻まれ、その理念を受け継ぎたいと思いました。理念とは、“小さきは小さきままに 折れたるは折れたるままに こすもすの花咲く“というもので、団体名である「こすもす村」の由来にもなっています。学校や行政と連携してサポート 活動の一つが、学校や地域に居場所がない子どもへの学習支援、遊びやおしゃべりの相手です。学校や行政と連携進化しながら、これからもずっと 私たちの活動はまだ2年目で、ようやく自分の足で立ち、転びながらも歩いている状況です。これから、子どもたちと一緒にいろんなことにチャレンジしながら、現状にとどまらず、自分達に何ができるか「私たちの挑戦」を続けていきたいと思っています。地域の宝である子どもたちの成長を応援するプロジェクトに、これからも挑み続けます。 ご賛同いただけましたら、皆さんの応援を「こすもす村」にお願い致します。私たちはあなたの応援団私たちはあなたの応援団

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