くすの木 1月号
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2※みずのとう福井:ロシアによるウクライナ軍事侵攻は長期化し、未だに終結の糸口も見い出せません。国際社会は安全保障のあり方や経済活動が大きく変化し、国連が掲げた2030年SDGs達成にも大きく影響しています。平和と秩序ある社会への軌道修正が求められます。 昨年、創立50周年の記念行事が無事に終了しました。様々な取り組みを通して、これまでご尽力いただいた諸先輩達の志を、次の世代につなぐことが出来たと感じています。中原:2022年は、新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染症が拡大し、コロナ禍の状況が続きました。また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻という世界平和を脅かす事態が発生し、侵攻後には、資源・エネルギー価格や穀物相場の上昇が続きました。加えて、円安が加速し、物価の上昇はかつてない勢いで進行し、組合員のくらしに大きな影響を与える事態となりました。このように2022年は、これまで経験したことがないような状況の年となりましたが、生協の事業高は、組合員のみなさんのご利用に支えられ、前年実績を上回っています。しかし、経費は前年より大きく増加傾向となっており、経費節減が急務となっています。2023年にすすめること松本:2023年の干支は『癸卯』で、この干支は『これまでの努力が花開き、実り始めること』という意味があるそうです。地域の組合員活動を担うくみかつスタッフの皆さんの活動も3年目を迎え、エリアの活動も7つのエリアそれぞれの色を描き始めています。7つの色を大切に、引き続きSDGs達成に向けたさまざまな取り組みに対し、組合員の皆さんと共に進めてまいります。福井:2023年もくらしを取り巻く環境はより厳しさを増します。組合員一人ひとりへのお役立ちを高め、誰もが生涯を通じて利用できる生協の実現のために、総代会で決めた中期計画に基づき実践することが私たち役職員の役割です。組合員の皆さんと共に頑張りたいと思います。中原:2023年は第5次中期計画の2年目にあたります。2023年度の方針・計画は、中期計画を基本として提案した「五方よし」の考え方を事業と活動を進めるにあたっての基本の考え方として継続して推進していきます。 ただし、ウクライナの情勢は長期化しており、燃料・エネルギー価格の高騰や円安の影響での消費者物価の高騰など3ヶ年計画策定時には想定していなかった情勢が継続すると考えられます。このような情勢変化に伴う、組合員のくらしや生協を取り巻く事業環境の変化に対応した計画が必要です。したがって、2023年は、3ヶ年計画に基づき事業を伸長させることと同時に、組合員や地域に貢献できる活動を前進させる年としたいと考えています。近江商人の「三方よし」の経営理念「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」に「働き手よし」「未来よし」を加えた考え方会長 松本美和子理事長 福井健一専務理事 中原 龍彦      福井理事長         松本会長         中原専務理事2022年を振り返って松本:昨年の6月より会長へ就任し、これまでと違った緊張の中、コロナ禍で延期となっていた50周年式典や、記念イベントで組合員の皆様、メーカー、生産者の皆様、行政、地域の皆様、たくさんの方々にお祝いのメッセージをいただき、コープさが生協の50年の歩みと歴史を再認識する一年でした。11月には組合員が7万人となり、事業と活動共に飛躍した1年となりましたが、世界をとりまく情勢の中、平和とくらしを守る生協としての役割があらためて問われていると感じています。五方よしとは明けましておめでとうございます明けましておめでとうございます新しい年を迎えるにあたり、松本会長、福井理事長、新しい年を迎えるにあたり、松本会長、福井理事長、中原専務理事に「昨年の振り返りと今年の課題」に中原専務理事に「昨年の振り返りと今年の課題」について語っていただきました。ついて語っていただきました。

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