くすの木 1月号
2/8

2会長 桑原 廣子理事長 福井 健一専務理事 中原 龍彦福井:生協は事業と運動を通じて組合員の願いを実現する協同の組織です。国連が定めた「持続可能の開発のための2030アジェンダ(SDGs)」の達成のためには様々な取り組みが求められます。温暖化対策、環境問題、資源保護、エシカル消費、子どもの貧困、超高齢化社会、平和問題など、私たちが直面する課題について、生協として少しでも改善できるよう取り組んで行きます。中原:コープさが生協は、現在、食を中心とした事業を展開し、組合員の皆様のくらしに貢献することを目的として活動を行っています。しかし、生協が果たすべき役割は、食に関連することだけではありません。組合員の生活に役立つ様々な事業と活動に取り組んでいかなければと考えています。今後は、持続可能な世界を目指し、生協組織や組合員だけではなく、地域や将来世代へも役に立つ取り組みへ力を入れていかなければならないと考えています。      福井理事長         桑原会長         中原専務理事福井:「より安くより良い牛乳を飲む会」を母体に、安全安心の食品を求める主婦が中心となって市民生協が誕生し50年の節目となりました。「組合員自身の生協運動へ」をテーマとした活動は、その中心に生協の商品があり、組合員と職員と共に取り組むことを大切にしてきました。さらに次の100周年に向け、私たち生協と地域とのつながりを強め、笑顔あふれる佐賀の実現をめざし、事業と活動をつなげていきたいと思います。中原:1971年に616名の主婦が組合員となり佐賀市民生協が創立されました。その後のコープさが生協の50年の歩みは決して平坦なものではありませんでした。経営危機が発生した時でも、多くの組合員の皆様から支えられご利用を続けていただいたおかげで、今日を迎えることができています。これからも組合員の皆様の信頼を裏切ることなく事業と運動を推進していきたいと考えています。2022年度の抱負桑原:コロナ禍で組合員活動も大きく制約されましたが、「今できること」を考えていく中で、新しい組合員活動の形が見えてきました。インターネットの活用もそのひとつです。産直生産者との交流や佐賀の戦跡を動画で発信することで参加の幅も広がります。「えんJOYねっと」でつながった地域とのつながりをさらに強める年でもあります。多くの組合員さんが参加してもらえる企画をと、くみかつスタッフが計画していますので楽しみにしてください!福井:50周年記念企画で延期となった催しを開催します。佐賀県のより多くの地域の皆さんに、コープさが生協を知っていただける工夫と情報発信を行います。また、事業的には3月に新第2支所での運営がスタートします。無店舗事業の効率改善を進め、より多くの組合員さんにご利用頂き事業伸長をつくる起点となる年にします。中原:2021年度が現中期計画の最終年度にあたり、2022年度は、次の3ヶ年計画のスタートの年となります。2022年度はウィズコロナからアフターコロナへの移行期になると考えられます。コロナ禍で生協の事業は大きく伸長しました。これからも、生協が組合員の皆様のよりよいくらしに貢献していくためには、アフターコロナの状況となっても伸長した事業を維持し発展させていくことが必要と考えています。今後、生協が果たすべき役割は桑原:私たちがめざす2025年ビジョン「心豊かで笑顔あふれる佐賀」に描かれている姿は、行政などのつながりをたて糸として、ゆるく地域をつなぐよこ糸のようなもの。地域の団体や人とつながり、佐賀の人々の生活のさまざまな場面の中に生協がある姿です。商品を通じて日々のくらしを支え、社会や地域の課題、環境などについて持続可能な社会をこれからの子どもたちに残していけるようともに考え、提案し続けることだと思います。コープさが50周年にあたって桑原:昨年はコープさが生協設立50周年の記念の年。みなさんとともにお祝いをしたいと1年をかけて企画を練ってきました。ロゴマークとかわいいキャラクターだけは発表させていただきましたが、残念なことにほとんどは延期となってしまいました。佐賀で50年続けることができたその感謝の気持ちをかたちに、今年は工夫をしながら実施していけたらと思っています。50周年、そして未来へ50周年、そして未来へ

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る