くすの木 7月号
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特集 4那覇市● 日本の過去の戦争や平和を考えるとき、ヒロシマとナガサキの原爆の話をよく聞きます。意外と知られていないのが「沖縄戦」のこと。沖縄の歴史や沖縄戦のこと、現在沖縄が抱える問題など、多くの人に知ってもらいみんなで考えていきたいですね。【沖縄の米軍基地】★嘉手納基地★普天間飛行場名護市●●沖縄市●首里城●ひめゆりの塔★辺野古米軍基地提供水域●2021ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ オンライン開催のご案内 8月4日(水)~5日(木)ヒロシマ/8月7日(土)~8日(日)ナガサキ                   特設ポータルサイト⇒ 各プログラムの内容や視聴リンクなど、企画に関する情報が すべて掲載されています。●「ピースアクションinオキナワ」見逃し配信のご案内 8/31(火)まで公開中です。ぜひご覧下さい。       下記の日本生協連ホームページ又はこちらから ⇒ https://jccu.coop/activity/future/okinawasenseki2020/1.「沖縄戦」とは 太平洋戦争では米国は、沖縄を日本攻略の前進基地として使おうと考えていました。これに対し日本は、本土に攻め込まれないよう、米軍を引き止めて時間をかせぐ「持久戦」の作戦をたてました。米軍は1945年4月1日には沖縄本島中部の西海岸に上陸。この頃から約3カ月にわたる戦いを一般に「沖縄戦」と呼びます。 米国側は1万2520人。日本側はその15倍、18万8136人が亡くなったとみられています。このうち沖縄県出身の軍人・軍属・一般の住民を含む沖縄県民全体では12万2千人以上で、県民の4人に1人が亡くなったと言われています。沖縄では、6月23日を組織的戦争が終結した日として、毎年「沖縄慰霊の日」の式典が行われています。2.沖縄の「基地問題」 沖縄には、現在も多くの米軍基地があります。特に、米軍だけが使っている基地(米軍専用施設)は、日本にあるもののうち、その面積の約70%が沖縄に集中し、沖縄本島の約15%を占めています。 米軍の飛行機やヘリコプターの事故が起きたり、戦闘機などによる騒音問題、米軍の関係者が起こす犯罪も大きな問題のひとつです。 多くの基地があることで、いろいろな問題に苦しんでいる沖縄の人たちは、米軍基地を可能なかぎり減らしていくことを、日本政府やアメリカ政府に求めています。3.生協での平和活動 日本生協連や各県の生協が中心になって、ピースアクション(inヒロシマ、inナガサキ、inオキナワ)が毎年開催され、全国の生協から組合員が参加してきました。 昨年以降は、コロナ禍で実開催ができず、オンライン開催や動画の視聴を広げる活動を進めています。また、コープさが生協では、組合員に折り鶴を折っていただき、原爆の被爆地に届ける活動も継続しています。「ひめゆり学徒隊」 兵士も物資も足りない沖縄では、15歳未満の子どもや60歳以上の老人まで動員されました。15歳から19歳までの少女たちも、主に陸軍病院などの看護要員として戦場に送られました。沖縄県立第一高等女学校と沖縄師範学校女子部の女生徒222人と教師18人は、南風原の沖縄陸軍病院で働くよう命令され、そのうち136人が犠牲になりました。(写真は「ひめゆりの塔」)「対馬丸事件」 1944年7月、沖縄県から本土や台湾に老人・女性・子どもの疎開計画が政府によって緊急決定されました。8月22日に奄美大島近くの悪石島近海で、集団疎開船の一隻である対馬丸がアメリカの潜水艦の魚雷攻撃をうけ沈没しました。この攻撃で学童825人を含む乗客約1,800人のうち、約1,500人が犠牲となりました。生存者は学童59人、一般168人でした。みんなで知って考えよう「オキナワ」のこと

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