くすの木 3月号
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4特集コープさが生協は『ユニセフ・東ティモール指定募金』に取り組んでいますビケケ県保健センターにて妊産婦をケアする様子©UNICEF Timor-Leste/2019/IndraMonemnasi©UNICEF Timor-Leste/2020/Monemnasiアナ・マリア助産師●問合せ先:組織企画部 TEL.0952-31-3977 コープさが生協は、世界中の子どもたちが十分なケアを受け、よりよい人生のスタートがきれるよう、ユニセフ募金に通年で取り組んでいます。2020年度の募金額は「東ティモール指定募金 786,502円」(2021年2月19日現在) 「指定募金」とは、特定の国における支援プロジェクトを支えるための募金です。コープさがでは、九州の生協や東北の生協と一緒に、東ティモール指定募金に取り組んでいます。〈これまでの活動成果の例(第1~5期:2015年7月~2020年6月)〉・特に保健サービスが限られているエルメラ県とビケケ県で、医師、看護師や助産師などの 866名の医療従事者に対して、新生児ケアや小児疾病、出産、予防接種などに関する 研修を37回実施。・エルメラ県での母親支援グループメンバー753人への栄養指導や母乳育児などの研修。・母親支援グループによる栄養について学ぶ料理教室が75回開催されました。・乳幼児用の体重計27台、急性呼吸器感染症計測器1,400台、蘇生用キット27台 などの小児用医療機器をエルメラ県・ビケケ県の医療施設に提供。医療施設で活躍する医療従事者たち ユニセフは予防可能な妊産婦死亡や乳幼児死亡を減らすために、東ティモール保健省と共に医療従事者への研修を実施しています。 アナ・マリア・サルメントさんはユニセフの新生児ケアと安全で清潔な分娩の研修を受けた助産師のひとりです。「助産師として、ビケケ県の女性たち、特にこのセンターに出産に来る女性たちのために働いていることを誇りに思っています」とアナ・マリアさん。 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言に伴い、移動制限を受けたことなどから、ビケケ県でも医療施設でのケアを受ける女性の数が一時減少しました。 しかし、子どもと母親に質の高い保健ケアを継続的に利用できるよう、県の保健局と協力し、感染予防や母子保健の大切さを広める広報活動も行っています。 ビケケ県のコミュニティー保健センターは遠隔地にあるため、数々の課題はありますが、研修を受けた医療従事者たちは以前はなかった治療サービスを遠隔地に住む患者に提供することができています。東ティモール指定募金による支援活動事例新生児と母親のためのコミュニティ保健ケアの改善プロジェクト 東ティモールでは、栄養不良に苦しむ子どもの割合が高く、母親である女性たちの乳幼児ケアに関する知識が十分に行き届いていません。このプログラムでは、東ティモールの栄養状況が良くない地域にいる子どもたちのために、医療従事者や村の母親支援グループへの研修や保健施設での資材の提供などを実施します。

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