くすの木 12月号
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「特定非営利活動法人 鳥栖子どもミュージカル」キッズミュージカルTOSU 事務局長 有馬 治子さん2003年6月、鳥栖市制50周年記念事業のミュージカル公演をきっかけに「キッズミュージカルTOSU」が誕生。2009年に法人化し、「特定非営利活動法人 鳥栖子どもミュージカル」を設立。ミュージカルという表現活動を通して、子どもの健全育成と質の高い文化発信を目指す。 キッズミュージカルTOSUは、鳥栖市制50周年記念事業の一環として行われた、鳥栖の子どもたちを中心とするミュージカル公演で誕生しました。そもそもは、私が鳥栖子ども劇場の運営委員長をしていた頃、千葉県で開催された全国大会で子どもミュージカルを観劇して、大勢の人で一つのものを創り上げる舞台に感動したのがきっかけです。その時に観た『あいと地球と競売人』を鳥栖市制50周年記念事業としてやってみたい!と思い、鳥栖市に企画書を提出してみたところ採用。2003年に実行委員会を設立し、2004年に第1回公演を行って大きな反響をよびました。その後もキッズミュージカルTOSUを続けることになり、毎年一回、オリジナルの舞台公演を行うほか、依頼があれば地域のイベントやお祭りにも出演しています。 メンバーは小学校2年生から中学3年生までで、現在は38名が在籍。月曜と金曜の18:30~20:30に鳥栖市内で練習をしていますが、きちんと通うことができれば市外在住でも大丈夫。現在も、福岡の小郡市や八女市から通っている子もいます。性を引きだしてくれます。そんな本格的な指導のおかげか、卒業生の中にはミュージカル女優や宝塚の男役として活躍する先輩たちもいて、今年公開されたディズニー実写版映画「アラジン」(吹き替え)でヒロインのジャスミン役と歌唱を担当した木下晴香さんも卒業生です。 保護者の皆さんはとても団結力があり、舞台公演用の衣装や小道具を手作りしたり、裏方として公演のサポートをしたり、自主的に動いてくださいます。私は、事務局長として資金調達・広報・事務・雑務を担当するなど、それぞれに役割分担ができています。子どもたちも、自分たちの問題は自分たちで解決するのが基本。中学生は自然と小学生たちの面倒をみますし、中学生会議というものを開いて、自分たちがやるべきことを代々引き継いでくれています。そんな子どもたちを信用して、見守ることも私たち大人の役割だと思っています。 実は、キッズミュージカルTOSUに入会すると、卒業まで辞めない子がほとんどです。いろんな理由で学校に行けない子が、「ここでだったら自分を表現できるから来たい」と言ったり、「(中3で)なんで卒業しなきゃいけないの?」という子も多い。みんなミュージカルが大好きで、キッズミュージカルTOSUが大好きなんです。 そんな子どもたちが、来年3月に毎年恒例の舞台公演を行います。配役は毎回オーディションで決めていますが、38名の子どもたち全員が舞台に登場します。この日のために、たくさんの練習を重ねています。公演を観ていただければきっと皆さんも、キッズミュージカルTOSUを好きになっていただけると思います。ぜひ応援よろしくお願いいたします。2第17回公演「桜の下に何かいる」●日時 令和2年3月14日(土)昼夜2回公演 令和2年3月15日(日)昼公演●場所:鳥栖市民文化会館大ホール問合せ先 NPO法人鳥栖子どもミュージカル  TEL:0942-55-1000  HP:http://kmtosu.jp/有馬 治子さん〈インタビュー:牛島/文責:福地〉子どもたちを全力でサポート 設立から17年目を迎えましたが、ここまで続けてこられたのは、子どもたちがミュージカルを大好きで、楽しみながらやってくれたから。ひたむきに頑張る姿を見ていると、この環境を続けていきたいと思うし、周りの大人たちも本気でサポートします。歌・ダンス・演技を指導するのはプロの先生方で、4人の指導者たちが子どもたち一人ひとりの特徴をみながら可能表現する力と強い心を育んで 子どもたちには舞台に立つ事で、自分を表現する力、何事にも負けない強い心を育み、社会に出てからも人間性豊かな大人に成長してほしいと願っています。大勢の人で創る舞台に感動地域に愛される子どもミュージカル地域に愛される子どもミュージカル

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